教育の特色
惑星学科
惑星学科の入学定員は、一般選抜前期日程25名、後期日程8名、総合型選抜2名の計35名です。また3年次編入学という制度があり、他大学の2年次を終えた人や高等専門学校を卒業した人などを受け入れています。地球の中心から太陽系外の惑星までの現象を連続的に取り扱う惑星学科では、学生の皆さんに惑星学の幅広い知識と技能を習得してもらうと同時に、既存の枠組みにとらわれない広い視野と創造力・独自性を養ってもらいたいと考えています。そのために、学問的基盤となる数学、物理学、地学などを理解するとともに、野外調査・観測・実験・理論的解析を体験しながら学ぶ機会が用意されています。多彩な顔ぶれの教員から受ける講義、演習、実習を通して、惑星学の基礎から最先端までを学ぶことができます。
惑星学専攻
惑星学専攻では、地球や他の太陽系惑星の誕生と進化について、色々な研究を行っています。学生の皆さんにも当専攻のこの強みを最大限に活かし、広い視野をもって自分の専門分野の研究に取り組んでもらいたいと考えています。このため博士前期課程の最初には惑星学要論という授業が用意されており、惑星学の様々な分野の研究で基本となる内容を、集中講義形式で学ぶことができます。さらに専門 的な内容を学べる選択科目も多数提供されています。その一方で大学院生は所属する教育研究分野で、それぞれ独自の研究に取り組みます。研究成果を国内外の学会で自ら発表する機会もあります。試行錯誤しつつ主体的に研究を進める経験は、企業等で社会人として活躍する際にも大いに活かされることになります。また、博士後期課程に進学するとさらに研究が中心の生活になります。私たちは国際的に活躍する研究者の育成にも努めています。
研究の特色
惑星学科・惑星学専攻は、基礎惑星学講座(地質学・岩石学鉱物学・固体地球物理学・流体地球物理学・惑星宇宙物理学)と新領域惑星学講座(実験惑星科学・計算惑星学・観測海洋底科学)及び連携講座(惑星地球変動史・応用惑星学)からなります。これらに所属する多彩な教員が、地球の内部から太陽系外の惑星系に至るまでの現象を対象として、幅広いアプローチで最先端の研究を行っています。また、海洋研究開発機構・国立天文台・気象庁気象研究所・宇宙航空研究開発機構と連携した研究も進めており、これらの機関に所属する連携講座教員の指導を受けつつ研究を行うこともできます。
沿革
- 1973(昭和48年)4月 地球科学科設置
- 1977(昭和52年)4月 地球科学専攻設置
- 1993(平成5年)4月 地球科学科を地球惑星科学科と改称、地球科学・惑星科学の2大講座制導入
- 2015(平成27年)4月 地球惑星科学科を惑星学科と改称、地球惑星科学専攻を惑星学専攻と改称、基礎惑星学・新領域惑星学の2大講座へ改組